30代駆け出しエンジニアがAI時代を駆け上がる Part 1

この記事では30代になってからエンジニアとしてのキャリアをスタートした自分が、
目まぐるしく変化するAIの時代に、エンジニアに染まりきっていない視点で、成長の過程や価値観を執筆していきます。読者のみなさまに何らかのヒントや刺激をお届けできましたら幸いです。
第1回:30代の私がエンジニアのキャリアを選んだ理由
AIという言葉が最先端に聞こえなくなった

Chat GPTをはじめ、生成AI技術が活用されるシーンが急激に増えたと実感しています。もはやAI (人工知能: Artificial Intelligence)という言葉は今は生成AI (Generative AI)を指すのではというくらいに生成AIは注目されているのではないでしょうか?
また、10年前から5年前くらいまではAIという言葉を使うだけでなんだか最先端技術を扱っているイメージがありましたが、今はAIという言葉は当たり前に使われている技術になってきたのではないでしょうか?
筆者のキャリア
筆者は約1年前から現在のエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。それまでは製薬会社で営業や営業企画をしたり、外国企業の日本展開支援などの仕事に約10年間就いていました。その間、データ分析やWebページの作成など、エンジニアっぽいことも経験しましたが、高度な専門知識を使ったものではありませんでした。そんな中で現在の会社にご縁をいただきエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。
なぜエンジニア? AI時代でエンジニアの価値は今後どうなる?

なぜ30代になったいま、エンジニアを選んだのか?
「稼げる仕事だから?」「リスキリング?」などといった声が上がってきそうです。
正直言えば、このような理由も含まれていますが、メインの理由はもっと個人的な考え方に基づいています。
理由を紹介する前に、エンジニア1年生の視点で、今の時代のエンジニアの価値について少しだけ考えてみたいと思います。
生成AIが広く使われるようになり、ChatGPTなどを使えば複雑なプログラムも作ってくれる時代がやってきました。数年前、「AIによって消える職業」がメディアを賑わせているときもあった気がしますが、エンジニア(プログラマー)も消えてしまうのでしょうか?
先輩エンジニアの方々のお話を聞いていると、「もう自分で1からコーディングする必要がない」「エンジニアいらないんじゃない?」といった視点を持つかたもいらっしゃいます。ただ、これを聞いたエンジニア1年生の私からすると「それはあなたたちがデキる人だからそんな風に言えるんだ(笑)」と思うのです。
何が言いたいかというと、AIによってプログラムを「自分で書く必要がなくなった」としても、
①知識がある状態で作るのか
②知識が十分にない状態で作るのか
では大きな差があります。
今はどちらの場合でも、プログラムが作れれば職業はエンジニア(プログラマー)になると思いますが、みなさんはどちらに仕事を任せたいですか?
生成AIによって、プログラムを書く効率が急速に上昇しました。今後はAIが作ったものを精査・チューニングできる知識やスキルの有無が今後のエンジニアの価値を決める大きな要因になるのかと私は考えています。
AI時代を生きがいをもって過ごす

話を戻して、私がエンジニアのキャリアを選ぶ理由についてお話します。
”今後ますます発展するAIやその他の先端技術で生み出されるモノを「理解した上で使いたい。」そして「AIと共に」なにかを作れるようになりたい。”
これが大きな理由になっています。
AIができることはこれからも増えていきます。あらゆることをAIが出来るようになった時代で、私は素直にAIを活用して便利に生活しようと考えています。
ただ、そのとき、活用するAIの仕組みを自分なりに理解し、イメージしながら活用出来れば、その時代を自分の足で立って生きているという実感を強く持つことができると思うのです。
また、仕組みがわかっていれば、AIにすべてやってもらうのではなく、AIと一緒に創りだすといった共創する感覚を味わうことができると信じています。
これらをAI時代を生きがいを持って過ごす考え方の1つとして持っています。
年齢は関係ない、やりたいことをやろう
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。みなさまの中には「仕組みを理解するよりも、やりたいことを達成することが大事」だと言う人もいると思います。
まさにその通りだと思います。私の場合、たまたま「仕組みを理解する」こと自体がやりたいことになっているのです。
もし仕組みを理解するために色々学習していく中で、もし誰かの役に立つものを作ることができたらそれは幸せなことだなと思います。
そのような時間が過ごせるように日々勉強します。ありがとうございました!
次回の記事は、私がいま考えている「エンジニアとしての現在の目標と計画」についてまとめたいと思います!