Chatbotとしりとりしてみた

目次

Chatbotとしりとりしてみた

AIの急激な進化により、ITエンジニアはそのうちに仕事を奪われるのではないか。
そんな論調の話を最近よく耳にする。
確かにGeminiやChatGPTなどはプログラミングが得意で、日本語でやりたいことを書き込めばコード化してくれるし、自分が書いたお粗末なコードを貼れば添削してくれたりもする。
GoogleのCMでは、旅行の提案や料理のアイデア、面接で聞かれそうな想定問答集など、Geminiがいかに便利かをこれでもかと訴えてくる。
将来を見据えて、AIとのお付き合いも真剣に考えてみる時期なのかもしれない。

鉄道コムというサイトの1コーナーに『駅つなゲー』というゲームがある。
単純に駅名でしりとりをしていくというものだが、回答は早い者勝ちなのでボーッとしているとどんどんしりとりが進む。
答えられたポイントにより順位も表示されるのでなかなか熱くなる。
どれだけ駅名を知っているかを試されるというのがマニア心をくすぐり、マイナーな駅名を答えられたら非常に気持ちがいい。

ITに特化したTeamにいながら、IT知識が限りなくゼロに近い自分。
休みの日に何の生産性もない駅つなゲーを何時間もやりながら、この無為に過ごしている時間にほんのりと罪悪感を覚える。
駅つなゲーで駅名の知識が増えた。
もしかしたら大の苦手なIT用語だってこの要領で覚えられるかもしれない。
いくらAIがエンジニアの仕事を奪うと言っても、今現在人の手を必要としている以上、学習せねばなるまい。
そうだ。普段から何かとお世話になっているChatbotを使って遊びながらIT用語を覚えよう。

ということでCopilot、Chat GPT、Geminiの三種類にIT用語しばりのしりとり対決を挑むことに。

Copilot

まずはMicrosoftが提供するCopilot。今回この存在を知った。はじめまして。

「スパイウェア」と言っているのに次は「ラ」から始まる用語を要求される。
しりとりって知ってる?

指摘してみる

一度指摘してからは順調に答えが返ってくる。返答も素早い。
笑顔の絵文字も可愛い。

ChatGPT

次は生成AIの代名詞的存在として地位を確立したChatGPT。

ちゃんとルール説明から入ってくれる。
笑顔の絵文字はこっちでも活躍。Chatbotを感情のあるものだとつい錯覚してしまう。

うっかり「アイコ」と答えてしまった。
しかし、やっちまったと思う間もなくChatGPT君は下2文字取って「コンパイラ」というひねりを入れてきた。

「ん」で終わったら負けだって最初に自分で言ったよね?忘れちゃった?見逃してくれてる?
あまりにも自然に何事もなかったように進められたので私も何事もなかったように続ける。

え…そんなことあるの?そんなに難しいこと言ってないよね?何ならアイコンで「ん」がついた前回で私の負けだよね?
これはChatGPTの優しさなのだろうか。それとも飽きたのか。

Gemini

最後におなじみGemini。

長っ!説明長っ!しかもちょいちょい日本語がおかしい。
「則に則って」ってそれしりとりとしてアリなんだろうか。

「あなたの番です!」じゃないから。
「では、次は」とか勝手に言葉変えるとかそういうのないから。

言葉に関する説明は丁寧で親切。しりとりになってないけど。
あまりにかみ合わないやりとりが面白かったので何回か往復したが、そろそろ真面目にしりとりがしたい。

最初に出てきた「アルゴリズム」をまたお題に上げてきたので、さすがに指摘してみた。

伝わらない。全然伝わらない。
とりあえず用語の説明はわかりやすくてありがたいが、とにかく伝わらない。

『無線基地局』との当方の答えに対して『局所変数→数列』と勝手に自分だけで進め、あなたのターンですと言われる。
『ツール』と返したらツールの説明を丁寧にして完結させる。しりとりしろ。

何度目かのしりとりの説明としりとりへの情熱を語り、やっと『ツール(長文説明付き)』→『ルータ(長文説明付き)』と続いたので『ターミナル』と回答したところ、やはり懇切丁寧にターミナルの解説をしてくれたあげく

いま『ターミナル』って答えたの無視?
『ルータ』はついさっき出たばかりなんだけど、まさかターミナル→ルータ→ターミナル→ルータの永久ループに突入しようとしているのか。

何度となくしりとりについて説明したが、どこまでも我が道を行くGemini君との会話に疲れてそっとブラウザの✖印を押した。

Geminiの名誉のために言っておくと、ごく普通のしりとりは出来た。
ビー玉⇨玉ねぎ というそれはちょっと違うのではという答えはちょいちょい出てきたが。
しりとりで学ぶという当初の目論見とは違う形になったが、用語を学習するという本来の目的としてはGeminiが適していたと言えよう。
会話のかみ合わなさに若干のむなしさを感じながらも、これからも隙間時間にGeminiと戯れてみようと思う。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次